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kintone無料プラグイン|用途別に紹介

kintoneの無料プラグインを用途別に紹介します。KIZUNA Worksの「ちょこっとプラグイン」から入力画面の分割・日付の自動計算・ルックアップの自動更新・CSV出力・添付ファイルのプレビューまで、ラジカルブリッジのカレンダーPlusはライセンスの実態とあわせて解説。製品ごとに違う「無料」の範囲と、選ぶときに見る5点も整理します。

kintone無料プラグイン|用途別に紹介

kintoneを使っていると、標準機能の「あと一歩」が気になってきます。項目が多くて入力画面が縦に長い、添付ファイルを見るのにいちいちダウンロードする、一覧の合計を見るためにグラフ画面へ移動する。どれも小さいのですが、毎日となると効いてきます。

こういう「ちょっとした不便」は、無料のプラグインで埋まることが多いものです。

本記事では、実際に配布されている無料プラグインを用途別に紹介します。あわせて、製品によって違う「無料」の範囲と、選ぶときに見るべき点も整理します。

※ 本記事の仕様・価格は2026年9月時点で確認した公開情報にもとづきます。条件は変わるため、導入前に各配布元の公式サイトでご確認ください。

この記事の要点

  • ライトコースではプラグインが使えません。拡張機能に対応していないためです。スタンダードコース以上が必要になります。
  • KIZUNA Worksの「ちょこっとプラグイン」は50製品以上が無料。入力画面の分割、日付の自動計算、ルックアップの自動更新など、標準機能の惜しいところを1つずつ埋める性格のものが揃っています。
  • カレンダーPlusは「無料」の意味が特殊です。期間制限なしで全機能が使えますが、毎日アップグレードの案内が表示されます。
  • 「無料」は製品ごとに4つの型に分かれます。どこから有料になるかは、確認しないと分かりません。
  • 選ぶときに見るのは5点。最終更新日、サポート、実際の利用状況、利用規約、そして撤退したときの退避です。

前提:ライトコースでは使えない

最初に確認すべき点です。kintoneのライトコースは拡張機能に対応していないため、プラグインを入れられません。

無料プラグインを前提に業務を設計していたのに、契約がライトコースだった。この順序の事故が起きます。利用にはスタンダードコース以上が必要です。

コースの違いはkintoneライト・スタンダード・ワイドの違いで整理しています。

KIZUNA Works「ちょこっとプラグイン」

KIZUNA Worksが配布している無料プラグインのシリーズです。現場の「こうだったらいいのに」から生まれたもので、プログラミングの知識なしで使えて、基本機能は無料。50製品以上が公開されています。

プラグイン一覧は「困りごと」から引ける索引になっているので、探し方に迷いません。用途別に見ていきます。

入力画面が縦に長い問題を解く

項目数が増えたアプリで最初に出る不満です。3つのアプローチが用意されています。

Quick Tab for kintone は、レコードの詳細・作成・編集画面をタブに自動分割します。分割の基準はフォームに置いたスペース要素なので、フィールドを1つずつ手で割り当てる必要がありません。「すべて」タブ、必須エラーのあるタブへの自動追従、タブバーの固定にも対応しています。

Accordion Tab for kintone は、同じくスペース要素の見出しでセクションに分け、アコーディオンで開閉できるようにします。初期状態で折りたたんでおく、入力状況をバッジで示す、といった設定が可能です。

Quick Index for kintone は、セクションへのナビゲーションを出します。

タブとアコーディオンの使い分けは、項目間を行き来するかどうかで決まります。入力しながら別セクションを参照するならアコーディオン、上から順に埋めていくならタブが向きます。

日付の計算を自動化する

経過日数の計算プラグインは、基準日のフィールドから9パターンを自動計算します。

  • 経過日数、経過年数、年齢
  • 残日数
  • 在籍期間(◯年◯ヶ月)など

実装として効いているのは、レコードを開いたときに現在日付で再計算し、保存時には実フィールドへ書き込む点です。計算フィールドのままだと一覧での並べ替えや絞り込み、集計に使えませんが、実フィールドに入ればそれができます。

社員名簿の年齢や勤続年数、契約の残日数、問い合わせの経過日数といった用途で、標準機能では地味に面倒だったところが埋まります。

入力の手間を減らす

レコード再利用プラグインは、kintone標準の「レコードを再利用する」機能を細かく制御します。フィールドやサブテーブルの列ごとに引き継ぐかどうかを選べて、選ばなかった項目は自動でクリアされます。ルックアップの置き換えやテーブルの初期化にも対応しています。

標準の再利用は全部コピーされるので、毎回いくつか消す作業が発生します。それが消えます。

ルックアップ自動更新プラグインは、参照元(マスタ)のレコードを更新したとき、それを参照している既存レコードを自動で更新します。対象は自動で検出され、サブテーブル内のルックアップにも対応。既存データの一括同期もできます。

kintoneのルックアップはコピーなので、マスタを直しても、すでにコピー済みのレコードは変わりません。取引先名が変わったのに古い名前のまま残る。これは典型的な困りごとで、そこが埋まります。

一覧と出力を強くする

一覧集計プラグインを使うと、絞り込んだ一覧の合計や件数を、一覧画面の上でそのまま確認できます。グラフ画面へ移動する必要がありません。「この条件で何件・いくらか」を確認したいだけの場面は多いので、ここは効きます。

CSV出力プラグインは、絞り込み結果を用途別のテンプレート(列・並び順・ヘッダー名・文字コード)でワンクリック出力します。サブテーブル明細の行展開に対応し、Shift-JIS と UTF-8 を選べるのでExcelでの文字化けも防げます。

標準のCSV書き出しは毎回列を選び直す必要があるので、定型の出力が多い運用では差が出ます。

添付ファイルプレビュー for kintone は、添付された画像・PDF・Excel・Word・テキストを、ダウンロードも画面遷移もなしで、その場のフルスクリーンモーダルに表示します。

請求書や図面を添付する運用では、確認のたびにダウンロードしてアプリで開いて閉じる、という往復が発生します。そこが1クリックになります。

見た目を整える

デザイン設定プラグインは、背景色やフォントをノーコードで設定できます。アプリごとに色を変えて取り違えを防ぐ、といった使い方ができます。

2段カンバン表示プラグインは、レコード一覧を2段のカンバンに切り替えて表示します。

このほか、コメント機能を使いやすくするプラグインなども公開されています。

この配布元について特筆すべき点

KIZUNA Worksは、実際に導入されている環境(ユニークドメイン)の数でインストール数ランキングを公開しています。

プラグインの世界では、「おすすめ」と「実際に使われている」が一致しないことがよくあります。紹介記事に載っているから使われているとは限りません。自社で数えた実績を検証可能な形で出しているのは誠実で、選定の材料としても紹介記事より信頼できます。

また、カテゴリ別の比較記事も出しており、自社製品以外も並べています。

ラジカルブリッジ「カレンダーPlus」

カレンダーPlusは、kintoneアプリに高機能なカレンダー表示を追加するプラグインです。

できることは次のとおりです。

  • 月別・週別・日別の表示切り替え
  • 条件による色分け表示
  • 全世界対応

社内スケジュール管理、会議室予約、車両予約、訪問介護の予定・実績管理、店舗の顧客予約、教室のレッスンルーム予約など、「日付に紐づくレコードを、カレンダーの形で見たい」という要件に広く使われています。

kintone標準にもカレンダー表示はありますが、表示の切り替えや色分けの自由度が違います。

ライセンスの実態

ここは正確に書きます。「無料で使える」と紹介されることが多いのですが、実態は次のとおりです。

試用ライセンス有償ライセンス
期間制限なしなし
使える機能全機能全機能
利用アプリ数制限なし制限なし
アップグレード案内毎日表示される表示されない
価格無料Basic 39,800円〜 / Pro 189,800円〜(買い切り)

有償版は買い切りで、人数が増えても追加料金は不要、適用アプリ数も無制限です。

つまり機能は制限されないが、案内表示が出続ける形です。これを「無料プラグイン」として紹介するのは、間違いではないものの不親切だと思います。社内の共有画面や顧客に見せる画面で使うなら、毎日の表示は実務上の判断材料になります。

同社はくりかえしPlus(繰り返し予定の登録)など、同じライセンス形態の製品を複数出しています。

そのほかの配布元

  • Ribbit’s works — 年齢自動計算など、無料プラグインを公開しています
  • kinkozi — 複数のプラグインをまとめたサブスクリプション型。1つずつ買うより安くなる代わりに、使わなくなっても契約が続きます
  • rex0220 一括承認プラグイン — 一覧画面からステータスをまとめて進めます。承認系のプラグインはkintone承認プラグイン比較で整理しています

「無料」には4つの型がある

ここまで見てきたとおり、「無料」の意味は製品ごとに違います。

型何が無料か有料になる条件例
A. 完全無料機能がそのまま使えるならないちょこっとプラグイン
B. 機能制限つき基本機能のみ高度な機能を使うときプレミアムプラグイン
C. 試用ライセンス全機能・期間制限なし案内表示を消す/サポートを受けるときカレンダーPlus
D. サブスクセット試用期間のみ期間の終了後kinkozi など

AとCは見た目が似ていますが、性格が違います。業務に組み込む前に、どちらなのかを確認してください。

選ぶときに見る5点

製品名で選ぶのではなく、同じ観点で並べて比べてください。

  1. 最終更新日 — 1年以上動いていないものは、kintoneのアップデートに追従していない可能性があります
  2. サポートの有無 — 無料プラグインの多くは動作保証も技術サポートもありません。問題が起きても自己責任です
  3. 実際の利用状況 — インストール数などの実績が公開されているか
  4. 利用規約 — 商用利用の可否、再配布の扱い
  5. 撤退したときの退避 — その機能が無くなったら業務はどうなるか

判断の分かれ目は5番目です。あれば便利な機能なら無料で十分ですが、それが無いと業務が回らない機能を無料プラグインに依存させるのは、コストの先送りになります。

台帳を持ってください

もう1点、運用で効く話があります。プラグインは管理者権限で手軽に入るぶん、時間が経つと「これは誰が、何のために入れたのか」が分からなくなります。

  • 担当者が異動して、経緯を知る人がいない
  • 使っているアプリが分からず、外していいか判断できない
  • 似た機能のプラグインが複数入っている

そしてプラグインは互いの存在を前提に作られていないため、同じアプリに複数入れると挙動の保証がありません。

入れたプラグイン、配布元、入れた理由、使っているアプリ、入れた人。これを一覧にしておくだけで、数年後の判断コストが変わります。kintone監査ログの限界で扱った統制の話とも地続きです。

よくある質問(FAQ)

無料プラグインだけで業務を組んでも大丈夫ですか?

補助的な機能なら問題ありません。ただし業務が止まると困る部分を無料プラグインに依存させるのは避けてください。サポートも動作保証もないため、kintone本体のアップデートで壊れたときに打つ手がありません。

複数のプラグインを同じアプリに入れても平気ですか?

技術的には入りますが、挙動の保証はありません。3つ以上を積み上げる構成になったら、承認プラグイン比較で整理したタイプB(専用製品との連携)への切り替えを検討したほうが安定します。

「無料」と書いてあるのに案内表示が出るのはなぜですか?

試用ライセンス型(本記事のC)だからです。機能は制限されていませんが、有償版への案内が表示されます。社内の共有画面や顧客に見せる画面で使う場合は、導入前に確認してください。

ライトコースでもプラグインは使えますか?

使えません。拡張機能に対応していないためです。スタンダードコース以上が必要になります。

有償プラグインとの違いは機能だけですか?

サポート、動作保証、アップデートの継続性が変わります。機能が同じでも、kintone本体の更新に追従してもらえるかどうかで、数年後の状態はまったく違います。

入力画面の分割はタブとアコーディオンのどちらがよいですか?

項目間を行き来するかどうかで決まります。入力しながら別セクションを参照するならアコーディオン、上から順に埋めていくならタブが向きます。どちらも試せるので、実際のフォームで比べてみてください。

1Approvalでの実現方法

プラグインはkintoneの中を良くする道具です。入力が楽になり、表示が見やすくなり、標準機能の惜しいところが埋まります。

ただし、選定の5点目、つまり「それが無くなったら業務はどうなるか」を承認業務に当てはめると、別の論点が出てきます。

承認が降りたあとの発注・手配・支払いは、そもそもkintoneの外で起きます。プラグインをいくつ入れても、購買サイトを開いて注文する作業や、立替と証憑の回収は残ります。

1Approvalは、いま使っているkintoneのプロセス管理の上で、承認が降りた時点で発注や手配まで完了させる仕組みです。

  • プラグイン構成を変えない — 既存のプロセス管理とプラグインはそのまま使えます
  • 承認後の実行をつなぐ — 承認をトリガーに購買・出張手配・会場手配が実行されます
  • 立替と証憑回収が発生しない — 費用は法人一括請求にまとまります

kintoneの中を良くするのがプラグイン、kintoneの外とつなぐのが1Approval。そういう住み分けです。どちらかを選ぶ話ではありません。

まとめ

kintoneの「あと一歩」は、無料プラグインで埋まることが多いものです。入力画面の分割、日付の自動計算、ルックアップの自動更新、CSV出力、添付ファイルのプレビュー。このあたりはKIZUNA Worksのプラグイン一覧から探せます。日付に紐づくレコードをカレンダーで見たいならカレンダーPlusです。

ただし「無料」の意味は製品ごとに違います。ずっと無料のものもあれば、全機能が使える代わりに案内表示が出続けるものもあります。業務に組み込む前に、どちらなのかを確認してください。

そして選ぶときは、最終更新日、サポート、実際の利用状況、利用規約、撤退時の退避の5点を見てください。無いと業務が回らない機能ほど、無料であることのリスクは大きくなります。

主な参照先

監修

伏見 匡矩

伏見 匡矩

株式会社エイチ 代表取締役社長

株式会社エイチ代表取締役社長。出張手配・会場手配の実務を起点に、申請・承認から購買実行までを一体で扱う1Approvalを立ち上げ、事業責任者としてプロダクト設計に携わる。承認されたあとの購買・手配をどう自動化するかという観点から、kintoneを基盤とした申請・承認の設計を扱っている。

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